[第6話]OPP袋の材料とロットの関係
OPP袋は、どんな材料で出来ているのでしょうか?
それはもちろん、OPPフィルムです。
OPPフィルムは、ポリプロピレンを平たく伸ばしてフィルム状にしたものです。1枚の長いシートを一定の長さ分(2,000mや4,000mなど)紙管に巻きつけたものが流通しています。これがOPP原反と呼ばれています。
OPP原反は、同じ厚さ、同じ幅のOPPフィルムを巻いたものです。
そのため、フィルムの厚さごと、幅ごとに異なる原反になります。
<例:厚さ0.03mm、560mm幅のフィルムを2000m>
さて、OPP原反を使って袋を作る場合、袋の寸法に見合ったOPP原反を利用します。そのため、フィルムの厚さや袋の形状によって、異なる原反を利用します。
たとえば、
- OPP#30(0.03mm) 210×320+40(mm) 5,000枚
- → 厚さ0.03mm 幅680mmの原反が1,050m必要
- OPP#40(0.04mm) 130×200+40(mm) 10,000枚
- → 厚さ0.04mm 幅440mmの原反が1,300m必要
となります。
このように、利用するフィルムの厚みや袋の形状によって、必要な原反が異なります。また、2,000m中1,300mしか使わないなど、必ず余りが発生します。利用頻度が高い原反であれば、この余りを再利用しますが、そうでない場合は、不良在庫となってしまいます。そのため、一般的に2,000m分を最小ロット数とする会社が多いのです。
弊社が2,000m未満のロットでも製造させていただける理由は、出来る限り利用量の多い寸法の原反を仕入れ、数多くの注文に効率良く割り当てているからです。
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